介護福祉士になるための道のり
介護福祉士になるには、国家試験を受験する必要がある。受験までの道のりは大きく分けると、高校卒業後に進学してその後国家試験を受ける進路と、学歴関係なく介護の職場で実務経験を積み、国家試験を受ける進路とに分けられる。
進学では、短大や専門学校の2年制以上の養成施設を経て受験する進路と、4年制の福祉系の大学を経てさらに養成施設に1年間通い卒業してから受験する進路、そして社会福祉士養成施設または保育士(保母)養成施設を経て、さらに養成施設に1年間通い卒業して受験する進路とがある。
実務経験を積む場合には、福祉科の高校(33単位)を卒業後、または2年間の通信教育を修了したのちに9か月間の実務経験を積んで受験する進路と、学歴関係なく3年間以上(従業期間1095日以上・従業日数540日以上)の実務経験を積んだのちに、介護福祉士実務者研修(450時間)を受講・修了して受験する進路がある。この研修に関しては、初任者研修修了者やヘルパー1・2級などの資格の有無によって受講時間が免除されるほか、この研修を修了した人は国家試験の受験の際に実技試験が免除されるのである。
以前は養成施設を卒業すれば同時に資格が取得できたほか、たとえ養成施設に通わなくても、3年間以上の実務経験さえあれば国家試験を受験する権利が与えられたのだが、現在は改訂されていて、どのような進路を経ても介護福祉士を目指す全ての人が国家試験を受験しなければならない仕組みになっているのである。