さらなるキャリアアップを目指すなら

10月 23, 2024 at 2:14 PM • Posted in キャリアアップ, 介護福祉士さらなるキャリアアップを目指すなら はコメントを受け付けていません

介護福祉士として現場経験を積んだ後、さらにキャリアアップを目指すなら、自身のキャリアプランや目指す方向性に合わせて取得を目指す資格を選ぶことが重要だ。例えば、介護サービスの質向上やチーム全体のレベルアップに貢献したいと考えるなら、介護職員の指導や育成を行う「介護支援専門員」の資格取得は有力な選択肢だろう。ケアマネジメントの知識を深め、他の介護職を指導する立場になることで、現場全体をより良い方向へ導く役割を担うことが可能だ。

より専門的な知識とスキルを身につけて、利用者一人ひとりに寄り添ったケアを提供したいと考えるなら、「認知症ケア専門士」の資格取得もよいだろう。認知症高齢者の心理や行動への深い理解に基づき、適切なケアやコミュニケーションを実践することで、利用者の生活の質向上に大きく貢献できる。

また、施設運営や経営にも興味があり、リーダーシップを発揮したいと考えるなら、「社会福祉士」の資格取得を目指す方法もある。福祉に関する幅広い知識と問題解決能力を身につけることで、施設運営や地域福祉の推進といったより大きな視点で介護に関わることが可能になる。

さらに、医療機関での勤務や、医療と介護の連携を強化したいと考えるなら、「看護師」の資格取得という選択肢も出てくる。医療的なケアが必要な高齢者にも対応できるようになり、医療現場と介護現場の橋渡し役として活躍できる可能性が広がる。

介護福祉士としての経験を生かしながら、それぞれの資格が持つ専門性と役割を理解した上で自身のキャリアプランに最適な資格を選択することが、さらなるキャリアアップへの道を開く鍵となるだろう。

介護福祉士の資格と適正

11月 11, 2016 at 12:32 AM • Posted in 介護福祉士, 資格介護福祉士の資格と適正 はコメントを受け付けていません

介護福祉士は、社会福祉士と共に1987年に生まれた国家資格である。その背景には「寝たきりや痴呆の面倒は家族でみればいい」という発想の限界があり、介護の社会化という政治的課題があった。そこで高齢者や障害者をケアし、生活全般のサポートを行なっていく「介護プロ」の大量育成手段として、この資格が作られた。

資格ができてからたくさんの養成施設、専門学校が設立され、若い介護士が次々と誕生した。介護保険制度の導入で、その勢いはさらに加速した。また、一般企業の就職難や不況によるリストラの影響もあって、この資格を武器に介護職に転身を図る人たちもかなり増えた。

ただし、単純に介護職なら仕事の口が豊富にあるだろう、という程度の考えで志望するのであれば「甘い」と言わざるを得ない。仕事の中身そのものに向き不向きがはっきりとあるからである。事実、不況で仕事を無くした多種多様な人材が介護職に流れ込み、全体的に質が低下しているという厳しい指摘もあるのだ。

介護福祉士の就職先として最も有力なのは、特別養護老人ホームである。ここでの仕事は、基本的に食事、排泄、入浴の介助の繰り返しである。頭では分かっていても、下の世話に慣れることができず、挫折する介護士も少なくない。また、入浴をはじめとする身体的介助は肉体労働そのものであり、それが辛くて辞めるという介護士もいる。

ちなみに、介護福祉士になるには養成施設を卒業する以外にも、3年間の介護実務経験を経て国家資格を受験する方法がある。そのため、実際に現場で働いてみて、介護福祉士になろう!という決意ができてから資格を取得しても遅くはないだろう。